Love, Violence, Compassion / Keong

テッドのソロの稽古3日目。稽古前、マレーシアのLee Swee KeongとブリュッセルMidi駅構内の「Sam's Cafe」で待ち合わせる。1年と2ヶ月前にはマレーシアのクアラルンプールにいたのだ。そして6月にコラボレーションのためにクアラルンプールを再訪する。その当の相手のキョンがわざわざクアラルンプールからやって来た・・・まるでそんな感じだが、ことは偶然事だ。彼はシュトゥットガルトでソロを踊った後、オランダの友人を訪ねてアムステルダムまで来て、そこで私のメールで私がブリュッセル滞在中なのを知り早速連絡してきたのだった。アムスからブリュッセルは汽車で2時間半。夕刻の列車でアムスへ戻り、明日マレーシアへ飛ぶというが、シャルロワでの稽古を見たいとついて来る。
テッドもクアラルンプールに滞在したことがあると言う。偶然事が重なる出会いだが、彼(テッドはインディアナ出身のアメリカンであるが)の姉さんがクアラルンプールでインド系マレーシア人の旦那と結ばれ、いまはアメリカ在だという。キョンは稽古を熱心に見ていたが、時間が来て、6月再会を約してひとり帰って行った。Bon Voyage!

稽古を終わってブリュッセルへ戻る電車のなかテッドが話す。「<永遠>というものをずっとどう踊ればよいのか考えていたが、今日それを感じた。死んでも私が人の記憶に永遠に残るとしたらどんなものか・・・Love,Violence,Compassion,それがKoの今日の振付けで与えられたと思う」と。素晴らしい。そう感じたなら既にそれを他者に齎すことが出来るはずだ。