横浜BankARTでレクチャー。

横浜BankARTでレクチャー+デモンストレーション。溝端氏の司会。参加者に混じって高井富子さん、國吉和子さん、それにパトリック・ドゥ・ヴォス。最初に後藤と制作したDVD『Metalic Body−Essence of Ko Murobushi』のイントロだけ流したが止めてからはレクチャーに終始。土方巽との出会い、『肉体の叛乱』の舞台を記憶を辿って具体的に描写する。「記憶に焼き付く」というのは全く面白い現象だと思う。日本青年館ホールの傾斜の強い客席に、担がれて板付いた蚊帳のなかから「やりなおしッ!」と叫んだのが最初に聴いた土方巽の声である。馬鹿王の行列が舞台にかかり、はじめて土方が蚊帳を払って貌を見せたとき彼は花嫁衣裳を後ろ前に着ていたのだろうがそれを脱ぎ捨てる土方はまるで記憶にない。勃起した模造男根ひとつの裸体が次の瞬間には舞台で跳躍していた。その前座に電動のリモコンの模型飛行機を客席頭上に旋回させる男、舞台奥に吊られた真鍮板に激突して鮮やかな金属音の残響を残す模型飛行機・・・高井さんも参加して記憶を・・・・・